いつも使っている機械をセルフメンテナンスしてみませんか。業者を呼ぶほどではないけどちょっと調子が悪い。なんとなく調子が悪いと思った時に簡単な調整を覚えておくととっても便利です。
結束機を使う際の注意点
結束機はアームが回転し紐を商品に巻きつけて結束を行う機械です。結束機のカバーの中に手を入れると怪我をしますので、カバー内に手は入れないようにして下さい。
- 結束する商品は製品当て(テーブルストッパ)にしっかり固定して下さい。
- 結束が終わるまで、商品は動かさないで下さい。
- タオル等のやわらかいものを結束する場合、商品を上からしっかりと押さえて下さい。
- 使用しない時は、安全装置を必ず入れておいて下さい。
- テーブルとルーズテーブルの隙間には絶対に手を入れないで下さい。
結束機メンテナンスについて
メンテナンス作業を行う場合、必ず結束機の電源をオフにしてから作業を行うようにして下さい。
- ・注油箇所について
基本的には部品同士が触合う部分( 歯車やコロがある部分など) に全て注油をします。 (結束機によっては注油箇所に赤印があります。)1日1回、注油することをお勧めします。ただし、以下の場所には注油は行わないでください。
- クチバシ( 結束に失敗するようになってしまいます。)
- 紐が通る部分( 結束する商品が油で汚れてしまいます。)
- クラッチ部( クラッチが油で汚れると腕の回転がスムーズでなくなる、ギヤの破損等の故障が起こります。)
- ・結束がうまくできない
結束がうまくいかない時、まずは以下の点を確認してみて下さい。
- 紐の通し順序が間違っていないか確認して下さい。
- カッターが切れるかどうか確認して下さい。紐が引っかかりうまく切れない場合、カッターを交換して下さい。
- 糸押エの隙間にたまっている糸くずを取り除いてください。ここに糸くずがたまると結束不良の原因となります。
- 糸押エから紐を取り外し、手で紐を引っ張り出してみて、紐が途中で引っかかっていないか確認してみて下さい。(紐がスムーズに出てこない場合、途中で紐がコロなどから外れ、引っかかってしまっている場合があります。)
- ・クチバシが横を向いている症状
- 結束機の電源を落とします。
- モーターにつながっているVベルトを手動で逆回転( 機械正面から見て反時計回り)させます。
- クチバシ本体が前に出てきたら、手でクチバシを回転( 左回り) させます。( この時、クチバシは正面を向く直前まで手で回すことが出来ます。)
- クチバシが正面を向く直前まできたら、ドライバーの柄の部分などを使い、軽くたたいてクチバシを正面に向かせます。
- Vベルトを正回転させ、クチバシ本体を正常な位置に戻します。
- ・結束後、紐が切れない症状
- カッターが磨耗している可能性があります。カッターを交換して下さい。
- 糸押エの調整が強すぎる場合があります。糸押え調整ネジを回し、強度が弱くなるよう調整して下さい。
- 後部糸締め装置の調整が弱い場合があります。後部糸締め装置の調整ダイヤルを回し、強度が強くなるよう調整して下さい。
- ・結束後、紐がほどけてしまう
- クチバシとストリッパの位置がずれている可能性があります。ストリッパアームに取り付けられている調整ボルトを回し、クチバシの合わせ目とストリッパの切り欠き部上部の高さが一致するよう調整して下さい。
- 結束時に糸押エから紐が外れてしまっている可能性があります。糸押え調整ネジを回し、紐を抑える強度が強くなるよう調整して下さい。
- ・結束が連続して回転してしまう症状
- キックアウトバネ(ペダルスプリング)が劣化している可能性があります。キックアウトバネを交換して下さい。
- キックアウト部(キックアウトレバー周り)が油切れを起こしている場合があります。キックアウト部に注油してみて下さい。
梱包機を使う際の注意点
バンド屑やほこりがたまると溶着不良やバンド詰まり等のトラブルの原因となります。こまめに清掃するようにして下さい。
長時間使用しない時はバンドをチャンバーから全て抜き取るようにして下さい(長時間バンドがセットしたままになると、バンドが変形し、トラブルの原因となります)。
梱包機メンテナンスについて
メンテナンスを行う際には必ず梱包機の電源をオフにしてから作業を行うようにして下さい。
- ・結束がうまくできない症状
- バンドの装填順序が間違っていないか確認して下さい。
- バンドを一度全て取り出し、再度装填してみて下さい。
- (リセットボタンがあれば) リセットして再度試してみて下さい。
- ・結束後、バンドが出てこない症状
- 梱包機内部でバンド詰まりを起こしている可能性があります。一度バンドを全て取り出し、再度装填してみて下さい。
- 梱包機内部でバンド屑がたまってしまっている可能性があります。機械上部のカバーを開け、バンド屑やほこりを取り除いて下さい。
- ・バンドの溶着がうまくいかない症状
- バンド溶着部(ヒーター)にバンド屑が付いてしまっている可能性があります。機械上部のカバーを開け、ヒーターを清掃して下さい。
- ・結束途中で梱包機が停止してしまう症状
- 梱包機の電圧が不足している場合があります。タコ足配線や長い距離の延長ケーブル使用等を行っていた場合は、配線をし直して再度試してみて下さい。